Tomcat のユーザーの認証方式 Realm の説明です。
Tomcat では Realm という標準的なユーザー認証機能が用意されています。
Realmについて、詳しくは Realmとは? (英語)を参照してください。
要約しますと、
「Realm」はWEBアプリケーションのユーザーとパスワードのデータベースです。
一つ補足として、WEBアプリケーション内で「誰が」「何が出来るか」は、個々のユーザーで判断するのではなく、
特定の役割(ロール) をユーザーに与えて行うべき、という考え方が含まれています。
Tomcat では、Servlet仕様に基づき、6つの標準プラグインが用意されています。
良く使うのは、UserDatabaseRealm で、manager アプリケーションでも使われています。
/conf ディレクトリ配下のファイルで管理するのでとても簡単です。
ユーザーの追加等で設定を変えると、tomcat を再起動させる必要があるのが不便なところです。
会社で、LDAP や Windows の ActiveDirectory(AD) で管理している場合は、
JNDIRealm の使用をお勧めします。(AD の)LDAP を参照することで、パスワードを個別に管理する必要がありません。
ロールもADで管理することも出来ます。(あまりお勧めしません)
インターネットで公開する場合は、JDBCRealm あたりが良く使われると思います。
DataSourceRealm は JDBCRealm と実質的に変わりません。
認証で使うDBとアプリケーションで使うDBが同じであれば、後者を使ったほうが良いでしょう。
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