Apache と Tomcat を連携します。
Tomcat のインストールではファイアウォールの設定で、あえて Tomcat のポート(8080)を開けていません。
Apache から Tomcat に通信をフォワード(転送)して使います。
やり方は複数ありますが、一番オーソドックスなのは AJP を使います。
まず、Apache に AJP モジュールが有効になっているか確認します。
yum で Apache を入れた場合、
# vi /etc/httpd/conf.modules.d/00-proxy.conf
で確認できます。(私の環境では有効になっていました)
後は、
# vi /etc/httpd/conf/httpd.conf
に記述すれば良いです。
AJP の記述を include で外だしのファイルにしても良いですし、最後尾あたりに直接書いても良いです。
以下は、"manager" アプリケーションを呼ぶ記述です。
# Proxy AJP
# Include conf/extra/httpd-proxy.conf
<Location /manager/>
ProxyPass ajp://localhost:8009/manager/ timeout=600
</Location>
ここでは、少々余計な記述もしています。
timeout (単位は秒)は省略可能ですが、Tomcat 側の処理が遅いとデフォルトは5分で Apache は
Tomcat とのセッションを強制的に切断してしまいます。(ブラウザにエラーが表示されます)
記載が無いと、Tomcat のセッションタイムアウトと勘違いしやすく見逃しがちなのであえて書いておくと忘れません。
ある程度長い処理を行う事がある場合は、大きくしておきます。
AJP との通信は、Tomcat は 8080 ポートではなく、8009 ポートを使います。
良くありがちなのは、8080 と Apache からでは動作が違うといった場合に、8009 側の設定を忘れていたという事があります
アプリケーション(webapps 配下のディレクトリ)を作る度に、Location の追加が必要です。
設定したら、Apache を再起動します。
# systemctl restart httpd.service
以下の URL でアクセスできます。
http://IPアドレス/manager/
下の様な画面が表示されればOKです。
この画面は元々、管理者用ですから、「ユーザー設定を行わないと使えない」旨が表示されています。
なお、インターネット上に公開する場合、このアプリは使うべきではありません。
AJP の設定の説明の都合上、一時的に使ったもので後で AJP の設定は消してください。
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