JSP は java のアプリケーションサーバーであればどれでも使えますが、ここではオープンソースの Tomcat を使います。
Tomcat は java で作られているので動かすには、Java のランタイム(JREまたはJDK)が必要になります。
さて、悩ましいのが使う Java のバージョンです。
迷わず最新バージョンといきたいのですが、Oracle 版では商用利用の場合ライセンス料がかかる場合があります。
個人利用でどこまでが商用かは解りませんが、あえてリスクは抱えないほうが無難です。
Tomcat の各バージョンと java のバージョンの関係は下のリンク先の通りです。
Apache Tomcat Versions
https://tomcat.apache.org/whichversion.html
Tomcat9.0 までは Java 8 以上であれば問題ありません。
Tomcat10 以降で必要な機能があれば別ですが、今は Tomcat 9.0 で十分だと思います。
あとは有償版を使うか、無償版を使うかの選択になると思います。
個人としては有償版を使うメリットは無いので、Oracle なら無償版の JDK8(8u202まで) 、
より新しいバージョンを使いたいなら OpenJDK を使うのが無難です。
Oracle JDK と openJDK による違いは普通に使っている分には解りません。
私が気づいたのは、エラー時の例外(Exception)のメッセージが違う位でした。
なお、JDK でなく JRE だけでも Tomcat は動きます。
JDK は JRE も包含していますが、昔は JSP が自動コンパイルされるのに JDK にある javxc が必要でしたが、
今は Tomcat にコンパイラがバンドルされていますので使わなくなっています。
JSP以外で java の class を作ったりするような事があれば、最初から JDK を入れておいたほうが良いと思います。
Linux では openJDK を使うのが普通です。
こだわりが無ければ、CentOS 上で提供されているもので良いと思います。
使えるパッケージの検索
# yum search openjdk
CentOS7 の場合、java-1.8.0 か java-11 が表示されます。
どちらでも良いのですが、今回は、java-1.8.0 にしました。
# yum install java-1.8.0-openjdk
# java -version
openjdk version "1.8.0_352"
OpenJDK Runtime Environment (build 1.8.0_352-b08)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 25.352-b08, mixed mode)
CentOS 7 でも Java 8 のサポートは継続しています。(2022/12現在)
もし、古いようでしたら yum で update しましょう。
# yum update java-1.8.0-openjdk.x86_64
# java -version
Oracle の JDK を使う場合です。
Java SE 8 (8u211)以降は商用利用にはライセンス料がかかります。
Java Downloads
https://www.oracle.com/jp/java/technologies/downloads/
最新版でない古いバージョンをダウンロードする場合は OTN へのログインが必要です。
その場合はアカウントを登録が必要です。(無料)
Oracle の JDK は RPM 版が公開されていますのでブラウザからダウンロードして、SCP 等でサーバーに移して rpm でインストールします。
# rpm -ihv ./jdk-8u202-linux-x64.rpm
もちろん、セキュリティ上はお勧めしません。
最近は特別な理由が無い限りは 64bit版の java(JDKまたはJRE) を使う事が多いと思います。
古い PC では既に 32bit版が動いている場合もあります。
既存の java を使う場合はバージョンと32/64bit の違いも確認してください。
インストーラで入っている場合、コマンドプロンプトから下記で簡単に確認できます。
> java -version
java version "1.8.0_202"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_202-b08)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.202-b08, mixed mode)
java のバージョンですが、使う Tomcat のバージョンにも関わります。例えば Tomcat 9 ですと java 8 以上が必要です。
java が入っていなかったり、古ければ 新しくインストールします。
Oracle 版か openJDK かはお好みでどうぞ。
古い java は残しておいても良いです。 その場合は新しく入れる java のインストール先だけ別のフォルダにします。
(普通にインストールすると別になります)
インストール後の java のバージョンを確認しておきましょう。
> java -version
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