JSPで行こう!

JDKのインストール

 JSP は java のアプリケーションサーバーであればどれでも使えますが、ここではオープンソースの Tomcat を使います。
Tomcat は java で作られているので動かすには、Java のランタイム(JREまたはJDK)が必要になります。

  1. JDK のインストール
  2. Tomcat のインストール
  3. Apache のインストール
  4. PostgreSQL のインストール
  5. アプリケーションの設定

JDKのバージョン

 さて、悩ましいのが使う Java のバージョンです。
迷わず最新バージョンといきたいのですが、Oracle 版では商用利用の場合ライセンス料がかかる場合があります。
個人利用でどこまでが商用かは解りませんが、あえてリスクは抱えないほうが無難です。
Tomcat の各バージョンと java のバージョンの関係は下のリンク先の通りです。

Apache Tomcat Versions
https://tomcat.apache.org/whichversion.html

Tomcat9.0 までは Java 8 以上であれば問題ありません。
Tomcat10 以降で必要な機能があれば別ですが、今は Tomcat 9.0 で十分だと思います。
あとは有償版を使うか、無償版を使うかの選択になると思います。
個人としては有償版を使うメリットは無いので、Oracle なら無償版の JDK8(8u202まで) 、
より新しいバージョンを使いたいなら OpenJDK を使うのが無難です。

Oracle JDK と openJDK による違いは普通に使っている分には解りません。
私が気づいたのは、エラー時の例外(Exception)のメッセージが違う位でした。

なお、JDK でなく JRE だけでも Tomcat は動きます。
JDK は JRE も包含していますが、昔は JSP が自動コンパイルされるのに JDK にある javxc が必要でしたが、
今は Tomcat にコンパイラがバンドルされていますので使わなくなっています。
JSP以外で java の class を作ったりするような事があれば、最初から JDK を入れておいたほうが良いと思います。

CentOS への openJDK のインストール

 Linux では openJDK を使うのが普通です。
こだわりが無ければ、CentOS 上で提供されているもので良いと思います。
使えるパッケージの検索

# yum search openjdk 

CentOS7 の場合、java-1.8.0 か java-11 が表示されます。
どちらでも良いのですが、今回は、java-1.8.0 にしました。

# yum install java-1.8.0-openjdk

# java -version
openjdk version "1.8.0_352"
OpenJDK Runtime Environment (build 1.8.0_352-b08)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 25.352-b08, mixed mode) 

CentOS 7 でも Java 8 のサポートは継続しています。(2022/12現在)
もし、古いようでしたら yum で update しましょう。

# yum update java-1.8.0-openjdk.x86_64
# java -version

Linux への Oracle JDK のインストール

 Oracle の JDK を使う場合です。
Java SE 8 (8u211)以降は商用利用にはライセンス料がかかります。

Java Downloads
https://www.oracle.com/jp/java/technologies/downloads/

最新版でない古いバージョンをダウンロードする場合は OTN へのログインが必要です。
その場合はアカウントを登録が必要です。(無料)

Oracle の JDK は RPM 版が公開されていますのでブラウザからダウンロードして、SCP 等でサーバーに移して rpm でインストールします。

# rpm -ihv ./jdk-8u202-linux-x64.rpm 

もちろん、セキュリティ上はお勧めしません。

Windows への JDK のインストール

 最近は特別な理由が無い限りは 64bit版の java(JDKまたはJRE) を使う事が多いと思います。
古い PC では既に 32bit版が動いている場合もあります。
既存の java を使う場合はバージョンと32/64bit の違いも確認してください。
インストーラで入っている場合、コマンドプロンプトから下記で簡単に確認できます。

> java -version
java version "1.8.0_202"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_202-b08)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.202-b08, mixed mode)

java のバージョンですが、使う Tomcat のバージョンにも関わります。例えば Tomcat 9 ですと java 8 以上が必要です。
java が入っていなかったり、古ければ 新しくインストールします。
Oracle 版か openJDK かはお好みでどうぞ。
古い java は残しておいても良いです。 その場合は新しく入れる java のインストール先だけ別のフォルダにします。
(普通にインストールすると別になります)
インストール後の java のバージョンを確認しておきましょう。

> java -version

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