Linux へ Tomcat をインストールします。
最新版を使うより、安定したバージョンのほうが情報も多いので良いと思います。
今回は Tomcat 9 を使います。
(2022/11/20現在では Tomcat10.1.2 が最新です)
公式のダウンロードサイトの Tomcat 9 の最新バージョンのリンクをコピーして
https://tomcat.apache.org/download-90.cgi
wget コマンドで直接ダウンロードします。
# wget --no-check-certificate https://dlcdn.apache.org/tomcat/tomcat-9/v9.0.68/bin/apache-tomcat-9.0.68.tar.gz
※ --no-check-certificate は本来は付けず、ハッシュ値もチェックすべきですがサイトを信頼した上で付けてます。
どこでも良いですから、解凍します。
# tar -xzvf ./apache-tomcat-9.0.68.tar.gzここでは /opt/tomcat に置くことにします。
# apache-tomcat-9.0.68 /opt/tomcatサーバーを動かすユーザーを作成します。ここでは、"tomcat" としました。
# useradd -s /sbin/nologin tomcat必須ではないですが、便宜上、su - tomcat での操作を可能にしておきます。
# usermod -d /opt/tomcat -s /bin/sh tomcatオーナーを root から tomcat に変えます。
# chown -R tomcat:tomcat /opt/tomcatサービスに登録する中身を作成します。
(tomcatの実行ユーザーやインストール先は実際の値に直してください)
# vi /usr/lib/systemd/system/tomcat.service [Unit]
Description=Apache Tomcat9 Web Application Container
After=network.target
[Service]
User=tomcat
Group=tomcat
Type=oneshot
ExecStart=/opt/tomcat/bin/startup.sh
ExecStop=/opt/tomcat/bin/shutdown.sh
ExecReStart=/opt/tomcat/bin/shutdown.sh;/opt/tomcat/bin/startup.sh
RemainAfterExit=yes
[Install]
WantedBy=multi-user.targetファイルの権限を変更します
# chmod 755 /usr/lib/systemd/system/tomcat.serviceサービスを登録します。
# systemctl enable tomcatたぶんこれだけでは起動しないはずです。
tomcat 起動時の JAVA_HOME の設定が必要です。
環境変数の設定ですから、いろいろやり方はありますが、
ここでは下記の bin/setenv.sh ファイルを作成して、JAVA_HOME に jre の場所を設定します。
yum(パッケージ) でインストールされていれば、jre の場所は以下で調べられます。
# rpm -ql java-1.8.0-openjdk.x86_64# su - tomcat
$ vi /opt/tomcat/bin/setenv.sh
JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/java-1.8.0-openjdk-1.8.0.352.b08-2.el7_9.x86_64/jre
$ chmod a+x /opt/tomcat/bin/setenv.shで起動するはずです。
# systemctl start tomcatプロセスを確認します。
# ps ax | grep tomcat自動起動に設定します。
# systemctl enable tomcat以上でインストールは完了です。
現状では、サーバーのネットワークのポートを開けていませんので、外からブラウザで動作確認はできません。
Tomcat のデフォルトでは、8080 ポートを使いますのでファイアウォールで設定すれば確認できますが、
Apache と連携する予定なので開ける必要はありません。
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